【ルーマニア ハンガリーの手織りクロスのこと】
初めて訪れたルーマニアの蚤の市で出会った100年以上前の民族衣装。袖がぷっくり、脇が窮屈なデザイン。厚地でしっかりしている。着てみるととても温かみがある。
素材はヘンプ、大麻だそう。 当時は大麻に薬物の効果があるなんてことは知られてなくて、村で伝統的に栽培されていたのだけど、大麻の栽培が法律で禁止されてからは、素材としては用いられなくなったそう。
当時栽培されたヘンプは、刈り取られ、裂いたり叩いたりして、大まかに繊維にされ、雪で漂白、段階的に紡がれて、唾液をつけてよられ、膨大な作業を経て細い「糸」になる。
糸は家庭の織り機で織られてようやく「布」となる。衣服用の布はさらに、叩いて薄く柔らかくされる。
何度か村や、博物館を訪れるうちに、村の女性が家で過ごすかなりの時間が、布を作ることに使われていたことを知って愕然とする。
この家庭で作られた布は、それ自体が手仕事の作品のようなもの。敬意を込めて大切に使いたくなります。
【ルーマニア、ハンガリーの嫁入り道具】
ルーマニアの小さな村では進行形のお話。一家に女の子が生まれてから、家で織られたリネンのタオルやクロスにイニシャルを入れて、タンスにいっぱい詰めて嫁ぐ。
お披露目の時に、よりたくさんの方が裕福だとされていたよう。
ハンガリーの、ブダペストから離れたちょっと田舎の方で、60−70代のお母さんたちが、「これは私のお嫁入道具よ」と言われることがある。
逆算していくと、ハンガリー、ルーマニア地方で大麻が作られなくなった時代も続いている風習。
はて。 大麻栽培禁止後、家での機織りは続いてるのに、材料は何の糸を使っていたのか?という疑問
1.しばらくは、残っていた材料で織っていた。
2.輸入された材料を購入して織っていた。→すでに共産圏だったから考えにくい
3.大麻以外の材料で織っていた。
風習として残っている以上、材料を買ってでも「嫁入り道具」をこしらえていたのかなあ。と、今の所わたしの想像でしかないのだけれど、今後詳しくうかがってみたいものだ。
それにしても、第二次大戦、共産圏となっていた激動の時代にも、子を思う親の気持ちが込められこしらえられたお嫁入り道具。イニシャルに思いを馳せて。
●嫁入り リネンクロス● 〜イニシャルに思い馳せて〜
・買い付け地:ハンガリー
・年代:詳細不明 1960−70年代
・青い糸のラインが入ったリネンのクロス
・キャンバス、薄めでしなやか
・そのままカーテン、クロスとして
・イニシャル K Zs(ハンガリーでは日本と同じく先に名字、後が名前です)
・ショップ什器としても商品を引き立ててくれます
【サイズ】(おおよそCm)
・W:130、H:150 (所々長短あり、いちばん短いところと長いところで5センチほど違う場合があります)
・家庭の機織り機の幅(約45センチ)を2枚使用真ん中で縫ってあります
【素材・色】
・薄地 キャンバス地 柔らかい
・アイボリーホワイト系、ブルー系、青い糸刺繍
・リネン(ヘンプかどうかジャッジができません)
※画像はなるべく近い色目が出るようにしていますが、パソコン画面により、実際のお色目と異なる場合がありますので、ご注意ください
【状態】
・破れ、ほころび、汚れ、黒ずみ、傷、穴、シミ、やけ、サビ等付着
・糸と糸の結び目が出っ張っています(機織り製造過程で必ずあります)
※ビンテージ商品ご了承ください
※ホームクリーニング済みですが、汚れも風合いのうちと思っており、徹底的に汚れを落としてはおりません
販売価格 |
0円(税0円)
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型番 |
hungary_linen_clothe_blue_line_130x150_kzs |
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