【ルーマニア ハンガリーの手織りクロスのこと】
初めて訪れたルーマニアの蚤の市で出会った100年以上前の民族衣装。袖がぷっくり、脇が窮屈なデザイン。厚地でしっかりしている。着てみるととても温かみがある。
素材はヘンプ、大麻だそう。 当時は大麻に薬物の効果があるなんてことは知られてなくて、村で伝統的に栽培されていたのだけど、大麻の栽培が法律で禁止されてからは、素材としては用いられなくなったそう。
当時栽培されたヘンプは、刈り取られ、裂いたり叩いたりして、大まかに繊維にされ、雪で漂白、段階的に紡がれて、唾液をつけてよられ、膨大な作業を経て細い「糸」になる。
糸は家庭の織り機で織られてようやく「布」となる。衣服用の布はさらに、叩いて薄く柔らかくされる。
何度か村や、博物館を訪れるうちに、村の女性が家で過ごすかなりの時間が、糸や布を作ることに使われていたことを知って愕然とする。
家庭で作られた布は、それ自体が手仕事の作品。敬意を込めて。
●ザクセン人の村の手織り布●
・買い付け地:ハンガリー
・年代:1911年
・トランシルバニア地方のザクセン人の村のものとのこと
・ヘンプのしっとりとしなやかな手織りクロス
・クロスステッチ刺繍 ドイツ語
・そのままカーテン、クロスとして
・ショップ什器としても商品を引き立ててくれます
・ほころび、鉄錆(おそらくアイロン)も個性的
【サイズ】(おおよそCm)
・W:84、H:134 (所々長短あり、いちばん短いところと長いところで5センチほど違う場合があります)
・家庭の機織り機の幅を2枚使用真ん中で縫ってあります
【素材・色】
・厚地 キャンバス地 適度に柔らかい
・アイボリーグレー系 刺繍、ライン織り模様 赤系
・ヘンプリネン
※画像はなるべく近い色目が出るようにしていますが、パソコン画面により、実際のお色目と異なる場合がありますので、ご注意ください
【状態】
・サビ汚れ → 大 おそらくアイロンの鉄錆汚れ たたんだ裏側にもあります ※画像をごらんください
・破れ、ほころび、汚れ、黒ずみ、傷、穴、シミ、やけ、サビ等付着
・糸と糸の結び目が出っ張っています(製造過程で必ずあります)
・ほころびは、当て布などでカケツギされています
※ビンテージ商品ご了承ください
※ホームクリーニング済みですが、汚れも風合いのうちと思っており、徹底的に汚れを落としてはおりません