【ルーマニア ハンガリーの手織りクロスのこと】
初めて訪れたルーマニアの蚤の市で出会った100年以上前の民族衣装。袖がぷっくり、脇が窮屈なデザイン。厚地でしっかりしている。着てみるととても温かみがある。
素材はヘンプ、大麻だそう。 当時は大麻に薬物の効果があるなんてことは知られてなくて、村で伝統的に栽培されていたのだけど、大麻の栽培が法律で禁止されてからは、素材としては用いられなくなったそう。
当時栽培されたヘンプは、刈り取られ、裂いたり叩いたりして、大まかに繊維にされ、雪で漂白、段階的に紡がれて、唾液をつけてよられ、膨大な作業を経て細い「糸」になる。
糸は家庭の織り機で織られてようやく「布」となる。衣服用の布はさらに、叩いて薄く柔らかくされる。
何度か村や、博物館を訪れるうちに、村の女性が家で過ごすかなりの時間が、糸や布を作ることに使われていたことを知って愕然とする。
家庭で作られた布は、それ自体が手仕事の作品。敬意を込めて。
●1952年 手織りリネンクロス●
・買い付け地:ハンガリー
・年代:1952年
・トランシルバニア地方のザクセン人の村のものと同じ方から購入 はっきりとはわかりません
・厚地リネン手織りクロス
・ほっこりとしたクロスステッチ刺繍
・そのままカーテン、クロスとして
・ショップ什器としても商品を引き立ててくれます
・ほころび、シミも個性的
【サイズ】(おおよそCm)
・W:94、H:126 (所々長短あり)
・家庭の機織り機の幅を2枚使用真ん中で縫ってあります
【素材・色】
・しっかりとした厚地 キャンバス地
・アイボリー系 刺繍、赤系
・リネン(おそらくヘンプ)
※画像はなるべく近い色目が出るようにしていますが、パソコン画面により、実際のお色目と異なる場合がありますので、ご注意ください
【状態】
・破れ、ほころび、汚れ、黒ずみ、傷、穴、シミ、やけ、サビ等付着
・糸と糸の結び目が出っ張っています(製造過程で必ずあります)
※ビンテージ商品ご了承ください
※ホームクリーニング済みですが、汚れも風合いのうちと思っており、徹底的に汚れを落としてはおりません